農業施設課

営業品目 各種温室(ガラス・硬質フィルム・補強パイプハウス他)、太陽光併用型植物工場、各種養液栽培システム、コンピューター栽培システム、花芽分化冷却施設(苺・花卉)、地中冷却装置(みかん・花卉)、細霧システム(ハウス内の防除・冷房)、自走式灌水システム、しいたけ菌床栽培施設、その他農業施設全般企画・設計施工

地域との綿密な連携から生まれる信頼性

農業施設部門では、各地の試験研究機関やJAとの連携を取り、施設園芸における温室、養液栽培施設を中心に新たな技術開発を行い、省力化、コストの削減など、安定した経営を可能にするプラントの供給を行っています。農業に新規参入する企業や若い農家に向け、農業経営に関するさまざまな相談も承っています。後継者不足に悩まされる農業業界で、新たに農業に取り組もうと志す人々を応援し、高収益農業実現のサポートをしています。

植物工場新田研究所

植物工場には、全天候型(完全人工光型)と太陽光併用型と2つのタイプがあり、植物工場新田研究所は全天候型植物工場です。(太陽光併用型植物工場は、農業施設課(一般農業施設部門)が担当しています。)
全天候型植物工場とは、閉鎖型制御環境下(人工環境)の植物育成装置のことで、害虫の侵入がなく清浄に保たれた閉鎖空間を空調設備により年中最適環境に制御し、人工光により植物を栽培するシステムです。
それにより、外部の環境(季節)に左右されることなく、一年中計画的に同じ品質のものを、安定して無農薬で栽培できます。
徳寿工業が長年培ってきた電気・空調・給排水の設備工事と温室工事・養液栽培工事のノウハウを融合させた総合技術力および、当社の植物工場研究所で蓄積した栽培ノウハウをもとに、企画・設計・工事施工から栽培指導まで当社が一貫して行います。

十川農場 クールサットハウス

「クールサットハウス」(特許取得済)とは

真夏でも栽培できる「経済的冷房温室」

多数の温室、植物工場、各種栽培システムの技術開発や設計施工に携わってきた当社は、2018年に新たな農業用ハウス「クールサットハウス」(特許取得済)を開発しました。ハウスの外で霧を噴霧することでハウス内の温度を下げ、湿度や日射量も適格に制御します。これにより、トマトの周年栽培、ホウレンソウやオオバなどの葉物野菜の栽培、イチゴの早出しや栽培延長、周年栽培など、夏場の安定的な栽培を可能にしました。一般的なハウス栽培の2倍の収穫量を見込むクールサットハウスで、猛暑でも効率的かつ高収益な農業を実現します。

「クールサット」モデルハウス全景

クールサットハウスの特長

  • 安価に冷却・加湿ができる細霧を利用してハウス内の気温と飽差(湿度)を適正値に制御
  • 過剰な遮光をする必要がないので夏季の豊富な日射量を有効に生かせる
  • 炭酸ガス濃度は常時外気並み(≒360ppm)
  • 微小害虫の侵入を防止するため0.3mm目合いの防虫ネットを展張
  • エネルギー効率が空調機使用の15倍以上と運転経費が掛からない
  • 生育環境の改善と通年栽培で大幅な収量増が可能となり、投資効率が飛躍的に高まる

収益性を大幅に向上させた「儲かる農業」を実現する施設と栽培システムです。

クールサットハウス(特許取得済)で夏も栽培!

夏の猛暑でもしっかり作れます。
2018年7月24日の当社の一般的ハウスと「クールサット実証モデルハウス」の比較(気温・湿度)
気象庁発表データ7月24日の最高気温(高松)は37.7℃(2018年最高気温)

「クールサット」ハウスは夏場に威力を発揮します。

ミニ、ミディ、大玉トマトの周年栽培。
ホウレンソウ、オオバなどの葉物類の栽培。
イチゴの早出し、栽培延長、周年栽培。
花卉の高品質化。

その他にも作業環境改善

周年作業によってパート・アルバイトの安定雇用。
働く人のために夏場の劣悪な作業環境の改善。

クールサットハウス(ミニトマト実証栽培施設)

「クールサット」モデルハウス 2018年6月完成

場所 高松市十川東町
規模 ハウス 間口7.2m×20m×6R+3.0m×20m=924m2
栽培面積 777.6m2
8月7日(定植から6.5週)
10月6日(定植から15週)

クールサットハウス(イチゴ実証栽培施設)

2019年6月完成

場所 高松市十川東町(ミニトマト実証施設隣)
規模 ハウス 間口7.2m×13m×3R=280.8m2
ハウス内イチゴ水耕栽培
2019年9月21日(7月10日定植)